日本人将校に学ぶ「太平洋戦争」でのリーダーシップ
『陸軍大将今村均―人間愛をもって統率した将軍の生涯』 秋永 芳郎 (著)
太平洋戦争は多くの悲劇を生みました。
この戦争という非常事態をリーダーシップで統率した
日本人将校がたくさんいます。
ある日本人将校は、決して褒められないような方法で隊を統率し、
また別の日本人将校は、後世に語られるような勇敢なリーダーシップを発揮しました。
敵軍からも、尊敬された今村均 大将
後世に語られるような勇敢なリーダーシップを発揮した日本人将校の一人に、
今村均 大将が挙げられます。
今村大将は、インドネシアを統治していましたが、
・石油価格の適正化
・現地人への学校教育
・略奪行為の禁止
・治安の維持
などに力を注ぎ、現地の人だけではなく、
敵国からも、賞賛をされていました。
戦後の今村均 大将
1945年 太平洋戦争は集結を迎えます。
その後、戦争犯罪裁判を行われます。
多くの日本人将校が有罪となり中には、死刑の判決が下りる中、
今村均 大将は、大将にも関わらず、刑期10年という判決となります。
この背景には、現地人の証言や敵国の証言により、
今村均 大将の裁判がうまく進んだ事が、その要因でした。
また、驚くべきエピソードとして挙げられるのが、
東京の刑務所から、南方の劣悪な刑務所への移管を申し出た事です。
当時、今村均 大将の部下たちは、
南方の劣悪な環境下で、刑期に服していました。
その事を知った今村均 大将は、
「部下が苦しい環境にいる中で、自分だけ東京にいるわけにはいかない」
ということで、南方の劣悪な環境への移送を申し出ます。
その事を知ったGHQのマッカーサーは、
「日本に来て以来、初めて真の武士道にふれた想いだった」と表現しました。
周囲から尊敬を得られるリーダーシップ
今村均 大将のように、周囲から尊敬を得られるリーダーシップとは、
その地位ではなく、行動から生まれるものではないでしょうか。
今村均 大将のリーダーシップからは、
部下を大切にする信念を感じます。
役職を得ると得てして人間は、その役職にこだわります。
その結果、本来大事なことが二の次になってしまうのです。
人間の基本的な性質があるにしても強固な信念があることで、
自分の行動の一貫性を通すことができるといえるでしょう。
しかし、この強固な信念は、頑張って身につくものでもありません。
そこで、ビジネス心理学を使います。
元々、心の取り扱い説明書と言われているNLPは、
人の信念を書き換えたり、より強固にするためのテクニックがあります。
ビリーフチェンジプログラム、タイムラインセラピーなど。
リーダーシップを得たいと思っている人にとって、
ビジネス心理学で学ぶスキルは欠かせないものと言えます。
偉人・歴史から学ぶリーダーシップ