注目を集めるビジネス心理学
今、多くの企業が抱えている問題の一つとして、
「社員の仕事に対するモチベーションの低下」があります。
一昔前までは「仕事でがんばって収入をあげ、家や車、家電製品など
欲しいものを手に入れて、幸せになる」というものが、
国民全体の共通した理想でした。
しかし日本経済が成熟し、多くの人が生活できるだけの収入と、
生活を便利にしてくれる製品やサービスが普及しつくされ、
収入を目的とした労働に対する意欲が低下しています。
またバブル崩壊以後、低成長が続く日本経済への不安。
諸外国の経済成長による日本への影響。サラリーマンの独立や
新しい就労形態の登場による、今の働き方への不満。
多くの人が、様々な面で不満や不安を抱え、
改善したいと願っています。
そして今、「なぜ仕事をするのか」、「私はどのような仕事をしたいのか」、
「仕事を通じて得たいものは何か」ということを考え直す人や企業が増えています。
その中で注目を集めているのが「ビジネス心理学」です。
ビジネス心理学は現場で活用されている実践的学問
「心理学」というと、簡単なテストを行った結果を見て、
「あなたは○○型」ですという診断結果を見て楽しんだり、
相手の目の動きやしぐさを見れば何を考えているかわかる、
といったものを想像される方が多いかと思います。
ビジネス心理学にはそのようなことも含まれますが、
よりビジネスの現場に活用できるノウハウを含めた、
より実践的なものを学び、活用されているものです。
- 営業や契約交渉などにおいて、相手との信頼関係を築く
- 部下やスタッフと価値観や理念を共有し、意思疎通を深める
- 社員一人ひとりの特徴が理解でき、社員間のコミュニケーションが改善され、
社内に活気があふれる。 - 業務への苦手意識を克服し、積極的に取り組む意欲を高める
- 社員全員がそれぞれ高い目的意識を持って業務に取り組む
このようなビジネスにおける課題について、
心理学という学問に裏付けされた内容を学び
現場ですぐに活用いただけるものとして、
経営者や管理職など、ビジネスマンの間で広まりつつあります。
中でも注目されているのが「NLP(神経言語プログラム)」です。
NLPは、1970年代にアメリカのセラピストであるリチャード・バンドラーと
言語学者のジョン・グリンダーが共同で研究し、開発された心理学です。
二人が開発したNLPは当初、欧米を中心にセラピーの分野で活用されていましたが、
驚異的な効果を得られることから、経営者や弁護士、コンサルタント、
セールスマン、政治家に至るまで幅広く利用されることとなりました。
日本では経営コンサルタントの神田昌典さんや、経済評論家の
勝間和代さんなどが著書などで紹介され、経営者やビジネスマンに
知られるようになりつつあります。
社員のモチベーションを高め、一人ひとりが進んで業務に取り組み、
社員全員が一丸となって目標達成に進み、会社の理念を実現させるための
手法として、「ビジネス心理学・NLP」は今、注目を集めています。