自分の信念を持っている
リーダーというのはメンバーから頼られる存在です。
いつもどこか不安げで頼りがいのないリーダーでは、
組織全体が不安に包まれ、思うように成果があげられません。
リーダーとして、自分の中に確固たる信念を持ち、
行動することでメンバーは安心してつき従ってきます。
リーダーシップは信念で作られる
リーダーにふさわしい信念というものに決まったものはなく、
人それぞれ、理想とするものがあります。
一人ひとりの信念は、その人のこれまでの人生経験や
それらの経験に基づく判断などによって作られています。
「自分は企画を作って練り上げるのが得意だ」といったポジティブな
信念を持っている一方で、「自分は人前で話すのは苦手だ」といった
ネガティブな信念を持っていることもあるでしょう。
このような「信念」の作られ方について、
NLPの共同創始者であるロバート・ディルツ氏は、
以下のような基本構造から成り立っていると述べています。
[原因] → [結果・証拠] → [意味・判断・価値観]
私たちが「人前でプレゼンした」こと(原因)により、
「プレゼンが上手くいかなかった」という(結果)を踏まえて、
「自分は人前で話すのが苦手だ」という(判断)することで、
自分自身の信念が作られていく、というものです。
ただし、これらの信念は一度作られたら変えられないものでは、
ありません。「人前で話すのが苦手だ」という信念が作られた時と同様に、
同じ手順で違う結果や証拠を導き出し、自分が望む判断や価値観を
得ることで、信念を書きかえることができるのです。
NLP の P にあたる Programing(プログラミング)の内容を
書きかえてしまうのです。
「人前で話すのが苦手」という信念を書きかえるのであれば、
最初は親しい友人や同僚に話すことから始め、そして少人数のプレゼン、
大人数のプレゼン、役員会議でのプレゼン、といった具合に、
徐々にレベルを高くして、成功体験を積み重ねていくことで、
信念を書き変えていくことができます。
「自分はリーダーにふさわしい信念を持ち合わせていない」と
思われている方でも、自分が望む信念に書きかえられるということを知り、
少しずつ書き変えていくことで、理想の信念を持つリーダーとして
リーダーシップを発揮することができるようになります。
リーダーシップの5大要素