松下幸之助氏に学ぶリーダーシップ
『リーダーになる人に知っておいてほしいこと』 松下 幸之助 (著)
「経営の神様」とも称されるパナソニックの創業者・松下幸之助氏。
経営・リーダーシップに関するエピソードはとても多く、
今、活躍されている経営者にも松下氏を経営の師と仰ぐ方が
たくさんいらっしゃいます。
「道をひらく」や「経営心得帖」など、松下氏の教えが書かれた、
書籍も多く出版されていますが、リーダーシップについて学べる
『リーダーになる人に知っておいてほしいこと』という本があります。
「リーダーになる人に知っておいてほしいこと」
この本の第2部「リーダーになる人に知っておいてほしいこと」は、
以下の項目から成り立っています。
・素志貫徹
・自主自立
・万事研修
・先駆開拓
・感謝協力
「素志貫徹」とは、成功するには、成功するまで続ける、ということ。
「自主自立」とは、自らの力で歩くことで他からの共鳴を得られるということ。
「万事研修」とは、見るもの聞くものすべてから学ぶことで向上するということ。
「先駆開拓」とは、時代に先駆けて、絶えず開拓していくということ。
「感謝協力」とは、感謝の心を抱いて互いに協力し合うことで、信頼が深まり、真の発展が生まれるということ。
どれも組織のリーダーとして持つべき理念です。
いずれもノウハウやテクニック、個人の能力について表してはいません。
それよりもより高いレベルにおける心構えについて、示されています。
理念・価値観から自分自身を統一させる
NLPの「ニューロ・ロジカル・レベル」というモデルは、
一番下のレベルから「環境」「行動」「能力」「理念・価値観」
「自己認識」「スピリチュアル」という6つの階層から成り立っており、
これらを高いレベルから統一させることで、
自分自身のミッションの確立や、望ましい状態に向けて行うべきことを
明確にします。
上の5つの項目は「理念・価値観」のレベルに相当するもので、
この考えにもとづく能力を身につけること、行動をすること、
環境を整えることが大事となります。
松下氏の教えを実現させる方法は様々、人それぞれ異なります。
ただ、松下氏の教え、理念・価値観に基づく能力、行動、環境が備えることで、
おのずと、リーダーに必要な能力が身につくことになります。
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